Posted by & filed under 未分類.

=============================================================

NO1 ちょっといいお話

=============================================================

先日ある本を読みました。

 

 

そこにはディズニーリゾート内のレストランで働くウェイターさんの

サービスについて書かれていました。

 

 

ある日、一組の若夫婦がそのウェイターさんが働くレストランに訪れました。

そのご夫婦はメニューオーダーの際、ウェイターさんに、

 

 

 

「お子様ランチを2つください」

 

 

 

と伝えたそうです。

 

 

 

 

通常ディズニーリゾート内では、

大人の方にはお子様ランチは提供していません。

恐らく一般的にいっても同様だと思います。

 

 

 

ディズニーリゾートではこのような場合、

 

 

 

「お子様ランチはお子様向けにメニュー構成をしておりますので、

大人の方には少し物足りない内容となっております。」

 

 

 

と言ってやんわりとお断りするよう、マニュアルに記載されているそうです。

 

 

 

しかしそのウェイターさんは、

ふつうなら上記のようにお断りするところ、 

どうしてご夫婦がそろって【お子様ランチ】をオーダーされたのかが気になり、

 

 

 

「どうしてお子様ランチをオーダーされるのですか?」

 

 

 

とご夫婦にお話をお伺いしたそうです。

 

 

するとそのご夫婦には、

1歳の誕生日を前に亡くなってしまったお子さんがいらっしゃったということでした。

 

 

 

「あの子の1歳の誕生日をディズニーランドでお祝いしよう」

 

 

 

と前々から計画していたご夫婦は、

お子さんの誕生日を二人だけでお祝いに来たということでした。

 

 

 

 

 

その話を聞いたウェイターさんは、

そのテーブルにお子様用のイスとお子様ランチを【3つ】供し、

 

 

 

 

「ご家族でごゆっくりお過ごしくださいませ」

 

 

 

とにこやかに笑ったそうです。

 

 

 

僕はこの話を読んで、

マニュアルに縛られないで、

お客様のご要望をちゃんとお伺いすることの

大切さを改めて感じました。

 

 

 

私たちホテルの従業員は、

とくにお客様の節目に立ち会う機会が多いものです。

 

 

お誕生日や結婚記念日やその他のお祝い事などなど、

皆様にとって大切な一日を、

 

 

 

「本当に良い一日だった」

 

 

と感じていただけるようなサービスを心がけていきたいと、

気持ちを新たにしました。

 

 

その後、

 

 

「お子様ランチを食べながら涙が止まりませんでした。

おかげで家族団らんができました。いつの日かあの子の弟や妹とまた伺います」

 

 

というお手紙が先述のご夫婦から届き、

以後毎年その日に訪れるようになったということです。

 

 

当館も皆さまの心に残るホテルになれたら…と思います。

 

 

コメントを残す